2024年2月4日 (仮訳)パキスタン産の未報告の食用多孔菌2種の系統学的研究:Sparassis latifoliaおよびGrifola frondosa Hussain, S. et al. 2024. Phylogenetic study of two unreported edible polypores from Pakistan: Sparassis latifolia and Grifola frondosa. Pakistan Journal of Botany. Available at: https://www.pakbs.org/pjbot/papers/1698226221.pdf [Accessed February 4, 2024] 【R3-11400】2024/2/4投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ パキスタン、カイバル・パクトゥンクワ州から分子系統解析に基づきパキスタン新産種としてGrifola frondosaおよびSparassis latifoliaを報告した。 しかし、前者は傘や孔口の形状、担子器小柄の長さ、担子胞子のサイズおよびQ値、生殖菌糸のサイズ、骨格菌糸の欠如などがG. frondosaとは異なっていた。 一方、後者の顕微鏡的形態はS. latifolia、S. crispa、およびS. radicataのものとよく類似し、ほとんど識別できなかった。 (パキスタン新産種) Grifola frondosa (Dicks.) Gray マイタケ 【よく似た種との区別】 Grifola colensoi ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり孔口が円形または細長い~やや不規則形なのではなく不規則形で細長い迷路状である ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Grifola gargal(アンニンコウ) 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり孔口が円形または細長い~やや不規則形なのではなく不規則形で細長い迷路状である Grifola odorata 本種より孔口のサイズが大きい 本種と異なり孔口が円形または細長い~やや不規則形なのではなく不規則形で細長い迷路状である Grifola sordulenta ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種より孔口のサイズが大きい ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される (パキスタン新産種) Sparassis latifolia Y.C. Dai & Z. Wang ハナビラタケ 【よく似た種との区別】 Sparassis crispa 形態的に類似している(識別困難である) ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり傘縁部が僅かにねじれるのではなく縮れる 本種と異なり柄がよく発達するという特徴を欠く ITS+nrLSUに基づく分子系統解析で明瞭に区別される Sparassis radicata 形態的に類似している(識別困難である) 本種と異なり傘縁部が僅かにねじれるという特徴を欠く